作詞/作曲 tsubaki
昨日観た映画 人は死ぬ時に
少しだけ軽くなるらしい
5セント硬貨の5枚分の重さ
誰もが同じなんだ
どうやっても増えはしないさ
人から奪ったとしても
もしその重さが
人の意識や感情だとしたら
映画の男は今にも死にそうさ
どんなふうに生きたんだろう?
25セントの感情で僕は
どんなふうに生きるんだろう?
25セントの感情で君は
どんなふうに生きるのかい?
生きてる間に 人を殺したり
大切なモノを奪い合ったり
そんなふうには生きたくはない
数字の大きさ 価値はないだろ?
生きてる間に 人を愛したり
綺麗なモノを創り出したり
そんなふうに生きていきたい
君はどう思う?
弾き語り動画↓↓↓
ベトナムでの路上ライブ↓↓↓
エピソード
この曲は真意も何も、歌詞を読んでいただければ全てが伝わるのでないでしょうか?
観た映画というのは「21g」という洋画です。
ネタバレ話はするつもりありませんが、この映画を観た率直な感想は
「回想シーンがちょいちょい入って時系列で混乱してややこしい!」ですw
曲のタイトルも「21g」にしたかったんですが、youtube検索してみると海外に結構あって、21gというバンドまでいる始末w
辞めました。
別の歌詞記事でもお伝えしたかもしれませんが、
- 歌詞用メモからメロディも想像しながら歌詞を9割完成させる。
- コード進行ストックからイメージに合うものをチョイスする。
- 弾きながらメロディを固めていく。
という作曲方法が多いです。
「25¢」も同様で一度作り上げました。
が、どうもしっくりこなかったんです。
人の生き死にだとか価値観だとか、強いメッセージを持たせたいのになんか軽く聴こえちゃう曲が完成しました。
せっかく完成したからには残そうと思ったのですが、無理でした。
全バラしです。
(全バラしとは、伝えたい内容だとかイメージは残したままイチから作り直す作業の事です)
- 映画を思い出しながら、歌詞を見ながらギターを手探りで弾き続け、使いたい音を見つける。
- 見つけた音からコード展開を考える。
- 歌詞に沿ってメロディを創造する。
全バラし前は8拍子だったんですが、8分の6拍子になりました。
コード進行に何かしらを感じたのでしょう。
テンション上がってルームシェアをしているバンドのベース君の部屋に行き、とりあえず聴かせると
「壮大感のある曲だから歌詞がかなり重要になりそうだね」
とのご感想。
僕はニヤッとして自室に戻りました。
9割完成させた歌詞を使って歌のメロディを構築していたのですがこれもまたしっくりこない。
もういいや!
と歌詞も全バラし。
ギターを弾きながらメロディを当てていきながら言葉を綴って、前の歌詞と読み比べつつ作成。
コード進行の作成も含めての所要時間は30分!
こんなスムーズに曲を書いたのは初めての経験です。
あの満足感は忘れられません。
ビールをプシュッと開けて5、6回繰り返し歌った記憶がありますw
…そして後々実感するんですが、この曲は「ツバキタケアキ」として活動する僕の最後の曲になりました。
「ツバキタケアキ」はおそらく人間関係に悩みを持っていて自己顕示として歌っていたのでしょう。
全く歌詞を書けなくなったのです。
コード進行やリフなどの曲ネタは絶えず思い浮かぶのですが、「伝えたい事」を考えた時に何も浮かばないんです。
「25¢」を歌って聴かせればもう何も言いたい事はないという状態が続きました。
『あー。。。満足しちゃう曲を書いちゃったんだな…』
と思いました。
そこから僕は「ツバキタケアキ」を締めくくるために「humanoise」というタイトルのCD制作に取り掛かったのです。
一時期はもう音楽を辞めても良いかもしれないという考えまで浮かぶほど何も無く、気分も落ち着いてしまいました。
しかしながらやはり音楽が、ギターが、歌うことが好きで「the_humanoise」として活動再開することを決意して今に至ります。
「25¢」は良くも悪くも一人のシンガーソングライター人生を終わらせた曲になってしまったのです。
もちろん今でも歌います。悪い思い出なんか1個もない。
最高の曲です。
海外を旅している時に感極まって歌ったとき、日本語で歌っているにも関わらず何かが伝わったのか、
「So beautiful song」と言葉をいただいたこともあります。
場所はフランスだったけど、彼がどこの国の人なのかはわかりません。
もしかしたら日本語ペラペラな人だったかもねw
YouTubeで、できればライブでこの曲を皆さんに聴いてもらいたいです。
いつか「21g」の日本版が製作されて「25¢」がテーマソングになるというドラマの在る日々をw